2018
14
Jan

ペルー

アマゾンのシャーマンの儀式で死にかけた話。

 

 

前回(シャーマンの儀式をするべく、アマゾンへ!!)の続き。
夜20:30。ヘッドライトを照らしながら、夜道を歩いてロカへ向かう僕。
ふと空を見上げると満天の星空がそこにあった。
電気の通ってないアマゾンの村で見る星空はさすがに綺麗。

 

 

 

真っ暗の夜を歩きながらロカへ。(ちなみにロカはこれ)
近くまで行くと、ロウソクの灯りの中にいるおっちゃんが手招きしてくれた。
ロカの中は真っ暗。中にいるのは、おっちゃんとおばちゃんと僕の3人。
僕以外のふたりがシャーマンらしい。見た目めっちゃ普通の人だったけども。笑

 

 



指を指された方向に進んでいくと、簡易的な布団と桶(おけ)があった。
アヤワスカを飲むと体の浄化作用として、嘔吐や下痢のオンパレードらしい。この桶は完全に嘔吐用。
まだ時間があったので、布団の上に座ってロウソクの灯りを見つめてた。
虫の鳴き声以外は何も聞こえない。とても静かな夜。

 

 

 


カメラを床に置いて長時間露光で撮ったロカの中。
左にあるのが僕の布団、中央にはドアがあって、右奥にシャーマン達が座る。
結構距離が離れててシャーマンの顔や動作があまり分からなかった。

 

 

 


中央のドアを開けると、外に10mくらいの通路があってトイレに通じてる。 さっきの嘔吐用の桶といい、下痢用のトイレといい、どうやらそうなるらしい…。笑

 

 

 

 

ロカに戻ると腕時計は21:00だった。シャーマンによるセレモニー(儀式)が始まる。
布団の上にあぐらをかいて座っていると、シャーマンが大きなペットボトルからガラスのグラスに半分くらい液体を注いだ。
…アヤワスカだ。

 

 

 

注いだアヤワスカに向かって、大きく息を吸っては吐いて吸っては吐いてを繰り返すシャーマン。
シャーマンの一息一息がロカの中に響いて聞こえる。
念を込め終わったのか、暗闇の中歩いてこっちまで来て僕にガラスのグラスを渡した。

 

 

 

 

 

僕「アヤワスカ?」

シャーマン「ああ、そうだ。」

 

 

 

 

 

そう言って、ロウソクに息を吹きかけるシャーマン。ロカは真っ暗になった。

 

 

 

 

 

暗闇の中、アヤワスカを持つ僕。ええい!もうどうにでもなれ…!!
一気飲みした。

 

 

 

 

 

 

…なにこれ!まずっ!!!笑
めっちゃ苦いエスプレッソ+泥+ゲロみたいな味。最悪だこれ…さすがシャーマンのスピリチュアルドリンク……

 

 

 

 


なんとか飲み干したけど、特に何も起こらない。
シャーマン達も暗闇の中で何をしているのかもわからず、ひたすらに時間が過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

10分…20分……30分。
ただ座って前を見つめてた。聞こえるのは虫の鳴き声だけ。

 

 

 

 

 

 

 

…のハズだった。
何故か森の奥から軽快なドラムロールが聞こえる…(゚д゚)!
ここは村の離れ。そんなもの聞こえる訳ないのに、確かにノリの良いリズムが…!なにこれ!!ちょっとなんか聞こえる!聞こえるよシャーマン!!!!笑

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、暗闇の奥からシャーマンが歌を歌い始めた。すごく心地の良い歌。なんだかすごく落ち着く。
座ってるのも疲れたので、歌を聴きながら布団に横になった。

 

 

 

 

 


すると、今度は目の前によく分からない幻覚が薄っすら見えた。映画”時をかける少女”のタイムリープの空間みたいな感じ。
この幻覚が見えると友達や彼女との思い出が、思い出しては消えて思い出しては消えていく。走馬灯…!?
しかもこれ目を閉じても開いてても見える。もう何かよく分からなかった。

 

 

 

 

 

 

…気がつくと寝てたみたい。腕時計を見ると23:00。
しまった…1時間くらい寝てたか。もう一度目を瞑って耳を澄ましてみる。

 

 

 

 


スゥ〜〜ピィ〜〜〜。スゥ〜〜ピィ〜〜〜。

 

 

 

 

 

 

シャーマン寝とるやんけ!!!!!!!!笑
いや、僕が先に寝ちゃったとは言えまだ寝るの早いよ!!どうする!どうなんのこの儀式!!!!笑

 

 

 

 

 

 

………困った。
前世とか未来とか見えなかったけど、まあいっか。シャーマン寝てるしもう寝るかな。
そんなこと思いながら横になってたけど、”それ”は急にきた。

 

 

 

 

 


目の前が回ってる…!?
頭がぐわんぐわんする。目玉がぐるぐる回ってる感じ。気持ち悪い…。
そして何故か手や足が自分との意思に反して勝手に動く。まるで自分の体じゃないみたいに。

 

 

 

 

 

 

足が勝手にバタバタ動く。「止まれ!」と強く思うと止まるんだけど、少し気を抜くとまた勝手に。
なにこれ…自分の体に感覚がない。誰かに操られてるみたいな感覚。これはヤバい。
なにこれ、なにこれ、なにこれ。

 

 

 

 

 

そして急にお腹がギュルルル…って鳴りだした。アヤワスカの浄化作用だ。すなわち下痢!!
トイレ行かなきゃ…そう思った。そしてその2秒後にはトイレに行きたいことを忘れた。何て説明して良いか分からないけど、意識が飛ぶ感じ。
トイレ行かなきゃ…トイレ行かな……トイレ………あれ?なんだったっけ?ってことが何回も続いた。

 

 

 

 

 

 

しかし、便意は増すばかり。行かなきゃ…今!意識がある今行かなきゃ。ヘッドライトを片手になんとか立ち上がった。
目がぐるぐる回ってる。ぐるぐるバット何十周もした後に歩く感じ。でも、手足の感覚がない。自分が歩けてるのかもよくわからない。なんとかドアを開けることは出来た。目の前にはトイレへの通路。
ハァ…ハァ……ハァ。やばい。もう駄m………

 

 

 

 

 

通路で倒れた。いつの間にか下痢も漏らしてた。しかもウソップのこの時みたいな体制で。そして、気を失った。

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間が経っただろう。
目が覚めると「俺漏らしてるやん。なにこの格好ウソップやん…。情けねえ。」
そう思って立ち上がろうとすると…「あれ、駄目だ手に力が入らない…」

 

 

 

 

 

そうしてる間にも頭がぐわんぐわん回る。外も夜中で寒い。
ロカに戻らないと…駄目だ動かない。なんだこの体。本当に俺の体か!?

 

 

 

 

 

ウソップの格好から完全に動けなかった。
ぐわんぐわん目が回りながら、体も動かないし、誰がどうみてもまぬけな格好でアマゾンの森の中で倒れてる。
寒い…自分が情けない…こんなにも惨めな気持ちになったことなかった。

 

 

 

 

 

頭に過ぎったのは、シャーマンの儀式で亡くなった人の記事。
俺…死ぬのか……。
本気でそう思った。

 

 

 

 

 

こんな場所で、こんなまぬけな姿で、こんな死に方するのか…。
意識も全然もたない。30秒持たずに意識を失って、意識が戻っても体が動かなくて、また意識を失って。
大きな声も出せないから助けも呼べない。やばい、やばい、やばい。人生で初めて死を覚悟した。

 

 

 

 

 

 

まだ死にたくない…もっと生きていたい。彼女の顔が頭に浮かんできた。
まだ死ねない。待ってくれてるんだ。まだ死ぬ訳にはいかない。

 

 

 

 

ハァ、ハァ…ハァハァ。飛ぶな意識!!!!!動けよ体!!!!!!!!!!!!
視界の焦点が合わない。少しずつ、少しずつ四つん這いでロカまで目指した。途中何度も意識が飛んで倒れた。

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間がかかったか分からない。
必死で通路を這いながらドアを開けて、なんとか布団に戻って来れた。
死ぬかと思った。本当に死ぬかと思った。

 

 

 

 

 

腕時計を見ると2:00。
それから朝になるまで一睡も出来なかった。少しの物音にも敏感になって、眠気も全くこなかった。
外が明るくなってきたのは6:00。この4時間がどれだけ長かったか。何日ものように感じた。それでも朝はきた。
よかった…生きてる!!生きてるんだ!!!!生きてるだけで嬉しかった。

 

安心したのかそこで寝て、目が覚める頃にはアヤワスカの効力はほとんど切れてた。
なんとか、なんとか…近藤は生還できたのであった。

 

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