
前編の続き。
ディマからスリ族の村キビシまで出ているトラックに乗ろうと今日も早起きした僕。
トラックが通るはずの道で荷物抱えてずっと待ってた。 …来ない!!!!
30分経っても、1時間経ってもトラックが来ない!!キエエェエエェエエエエエ!!!!!!!!!!!
そこら辺のおっちゃんに聞くと、今日はやっぱりトラックは来ないらしい。よって、僕に残されたキビシへの行き方は1つに絞られた。
ドライバーとローカルガイドを雇ってバイク3人乗りで行くしかない!!!!
それしかない!そう思ってから町にいるバイク乗りに片っ端から交渉した。
しかし、キビシまでの道のりが中々に険しいらしく向こうの要求が高いのなんの。いろんな人に聞いたけど、最安がバイク片道1000ブル(4600円)、ガイドの道案内500ブル(2300円)。
ちくしょー、トラックで行けてたら…。
5〜6人に話しかけて、その中から1人のドライバーにキビシまでの運転を頼んだ。
バッグも2つも運べないので、カメラバッグ1つにまとめた。
着替えや洗面用具は宿に預かってもらって、機材、テント、寝袋、ありったけのビスケットを装備!! ここでドライバー(写真右)の紹介!!
名前:ムビショー
特徴:村唯一の金髪、肩に”LOVE”と刻まれたタトゥー
選抜理由:会った瞬間の一言目が「ヘーイ!ユーアンドミーイズファミリー!!」だったから。いいやつそう。
ムビショーと肩を組んでるのがガイド!
名前:ヨッパ
特徴:スリ族、「一口あげるよ!」って僕があげた水を全部飲む
選抜理由:英語が話せる数少ないスリ族。
そして僕を含めた3人で、スリ族の村キビシへ!いざ行かん!!!!今日は見事に晴れて、ドライブが気持ちいい〜〜〜!!!!!
道中、うさぎや牛や猿を見かけた。ふたりが言うにはライオンやトラもいるんだとか(゚д゚)
こんな感じで、3人ぎゅうぎゅう詰めになってのバイク移動。 移動中、ヨッパにスリ族の言葉をいろいろ教えてもらった。
朝昼晩問わずに挨拶は、”アシャリー”、”シャリシャリー”って言うらしい。
そして、このふたりがさすがエチオピア育ちでたくましかった。
僕「目の前、川だよ!!危ないよ!!!」
ムビショー「ノープロブレム!!!!」
僕「今度は目の前に牛の大群がいるよ!どうしよう!!!」 ヨッパ「ノープロブレム!!!!」
エチオピア育ちたくましすぎる…。笑
そんなふたりでも、キビシまでの道のりは険しかった。雨季で地面が悪いから尚更。 でっかい水溜まりをいくつも越えた。
みんなの足は泥まみれ、途中に軽くバイクも故障した。
山道に3人乗りは無理があったか、途中バイクを降りては何度も歩いた。そうして、ディマを出てから3時間。
やっとのことで僕らはキビシへ到着するのだった。
首都のアディスアベバから4日かかった…。
やっと、やっとこさ念願のスリ族の村、キビシに到着!!!!どこを見てもスリ族!!この村のほとんどがスリ族で、みんな裸足で坊主。
さっき覚えたスリ族の挨拶”シャリシャリー!”って言うとみんな笑顔で返してくれた!!
村の規模は小さくて、レストランや商店はあるけど全て壁がなくて、木の枠組みとビニールシートのみで作られてた。 そしてネットのない木製のサッカーゴール。
子供たちがわいわい遊んでた。
野宿覚悟だったけど、1軒だけ宿があった!!
中庭がひっちゃかめっちゃかだけど。笑
壁は土。電気は基本的にないけど、夜にジェネレーターで少しだけ使える。ほとんど無いようなもん。
1泊100ブル(460円)
シャワーも一応あったけど、水は一滴も出なくて、
トイレはこんな感じ。
ハエがめっちゃ集ってる。そして臭い…。
中庭に戻ると、何故かぶった切った牛の角が落ちてた。ここで一体なにが起きたんだ…。
中々にクレイジーな宿である。
宿の写真を撮ってると、男の人に話しかけられた。
男の人「おい、お前ツアーで来てないのか!?だとしたら、警察署へ行く必要がある!さあ行くぞ!!」よく分からないまま、署まで連行されました。
そして、なぜか署長と話す羽目に…なぜ!!!!笑
署長「ツアーじゃなくて、お前単独で来たのか!?」
僕「うん!ディマからバイクに乗せてもらって来た!!」
署長「そうか。この村はエチオピアの大事な観光資源だ。だから1日この村にいる毎に400ブル(1850円)必要だ。そしてガイドも1日400ブル(1850円)支払って必ずつけなくちゃ駄目だ。さらに、スリ族を撮影したいなら1人5ブル(23円)払うこと。わかったか!?」
僕「1日でそんなにかかんの(゚д゚)!?エチオピアの物価にしては高いぞ…。」
署長「仕方ない。ルールだからな。それよりお前…」
僕「ん?なに!?」
署長「あそこに座ってる婦警はアジア人が好きなんだが…一発やってみんか!?」
僕「の、ノーセンキューで。」
署長「そうか…あっちの婦警はお前の髪型を気に入ってるぞ!どうだ、一発やってみんか!?」
僕「ノーセンキュー。」
こうして、僕のスリ族の村での生活がはじまった。
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